第Ⅳ会場では、北海道柔道専門学校の学生によるポスター発表が行われました。
学生の発表を聞き終えて座長より一言 今の学生さん達は非常によく研究をされていますよね。これから実地についてもっともっと研究していけば北整学会はすばらしいものになっていくのではないかと思いますね。 多くのギャラリーに囲まれ、進行役の司会により、緊張しつつも若者らしいハツラツした口調で堂々と発表が行われました。どの発表も非常にすばらしく、今回の発表で終わることなく今後も継続して研究が継続され、私達の日々の業務の中で活用されるような研究成果が発表されることを期待したいと思います。 以下、発表の概略等を紹介致したいと思いますが、詳細に就きましては付属学校のHPに掲載されるとのことですので、是非ともそちらをご覧頂きたいと思います。
2年生昼間部 ガムを咀嚼しながら、モーツアルトを聴かすことで集中力を高め、その後、握力と幅跳びを行うことで運動パフォーマンスにどのように影響するかを発表。
2年生夜間部 ラベンダー、アルコールの匂いを嗅がせ、筋の反応を検証、嗅覚刺激により筋が弛緩することで、脱臼整復時等の患者の苦痛を少しでも軽減することに応用できるのではないか
聴講者の感想 ●学生たちの着眼点の鋭さと、突き詰める探究心に関心し、新たに勉強させられました。 ●テーマの着眼点の鋭さに、まず、ハッとさせられました。それぞれのテーマを学生ならではの大胆な発想から、どのように研究していったのか面白く聴かせてもらいました。 何より研究していく方法を考えてから、かなりのデータを集めて、集めたデータを解析して考察するのに、かなりの時間をかけているのに関心しました。 ●学生たちの情熱にいろんな意味で勉強させられ、大変良い発表だったと思います。 進行役を務めた中西会員も「大変素晴らしい発表であった。是非、多くの人に見てもらいたい」とコメント ※ 詳細は、付属北海道柔道専門学校HPに掲載予定
3年生昼間部 内反膝(いわゆるO脚)が、下肢内転筋を鍛える(股関節最大外旋位でのスクワットによるトレーニング)事で改善されるのではないか。また、内反膝が改善されることで、その分、身長が伸びるのではないかという2点について検証
聴講者からの意見 ●内転筋と内反膝との関係についての発表であったが、筋力の推移に関する資料が無いため、筋力向上と内反膝の改善の関連性を説明するには根拠が希薄となっている気がする。
3年生夜間部 昨年発表した「腕神経叢への近赤外線照射」の近赤外線照射と握力の上昇の因果関係を1年間かけ追試を行った結果を発表
3年生夜間部 昨年の腕神経叢への赤外線照射実験の際に、表れたプラシボ効果に一定のパターンを発見し、共通点があるのであれば、柔道整復師が指導管理を行う際に、特徴を前もって把握することで様々な有効活用やトラブル回避ができると考え調査を行うことにした。
昔の名医さんって、薬の無かった時代は、プラシボ効果の出し方が上手だったのではないかって言われますから、今後もがんばって人の気持ちがよく解る良い先生になって下さい。
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