8月3日、ロシア・サハリン州から稚内港に、9歳から13歳の総勢10人の子供たちと5人のコーチがフェリーで北海道を訪れました。
一行は、4日に札幌でホストファミリーと対面し、笑顔で出迎えるホストのお父さんやお母さんたちに緊張と不安の色をのぞかせながらそれぞれの家庭に引き取られ、日本でのホームステイが始まりました。
日本のお母さんが、「どこへ行きたい?」と尋ねると、「動物園」と答えるはにかんだ小さな笑顔がとても印象的でした。
対面式では、交流団長のカルダッシュ・アレクサンドル氏が、「この小さな交流が、政治以上の国際貢献を果たしている」と実績と成果を強調しました。
開けて5日は、北整全道少年柔道大会に参加しました。子供たちの試合は、札幌選抜チームとの対戦でした。体格差もあり、少しロシア・ジュニアには不利な戦いとなりました。中には、悔し涙をこらえる姿も見られるほど白熱した場面もありましたが、善戦むなしく敗退しましたが、この1週間の練習を通して、本場道場の雰囲気と技術を持ち帰り、これからのスポーツキャリアと自信につながることを期待します。
ロシア・サハリン州と北海道との子供たちが、スポーツ柔道を通して双方友好関係の強化を目指すことを目的としたこの国際交流は、今年で14年目を迎えます。
「サハリン州柔道・サンボ連盟」と「社団法人北海道柔道連盟」、「公益社団法人北海道柔道整復師会」は、更なる相互理解のため、8月7日、この交流事業を継続していくことを合意しました。