日 時 平成26年10月18日(土)午後4時~
場 所 トーヨーホテル
出 席 会員89名中54名 研修員10名中1名
講 師 旭川医科大学医学部腎泌尿器外科学講座 教授 柿崎 秀宏先生
演 題 前立腺疾患および排尿障害について
錦川敏文鍼灸師会会長は私たち男性には興味深い前立腺疾患の講義で楽しみにしていますと挨拶されました。
講演ではまず膀胱・尿道の構造を説明され、前立腺癌罹患率が現在は胃癌、大腸癌、肺癌に続き4位ですが将来予測では2020年に胃癌に続く2位になるとされています。リスク因子としては家族性によるものが大きく近親者にいないものに比べると11倍のリスクがあること、また緑黄色野菜の不足による食事によるものが大きいと説明されました。局所治療としては全摘出術、放射線療法があり全身療法として男性ホルモンを抑えるホルモン療法、抗癌剤による化学療法があります。摘出術ではロボット支援腹腔鏡下手術を動画を使って説明していただきました。
前立腺肥大では尿を溜める蓄尿と溜めた尿を出す排尿の生理、国際前立腺症状スコアとQOLスコアを使って評価し治療法としては最近薬物治療の効果が大きく全てが手術の適用とはならない。
頻尿や失禁または尿勢低下や排尿遅延といった排尿障害は加齢が関係し生活への支障が大きい過活動膀胱の治療では骨盤底筋訓練や干渉低周波治療など我々の業務と共通する点がみられました。
排尿の問題で困っている人は多く解決方法も多様、恥ずかしがらずに泌尿器科を受診してくださいと話されました。
最後に鍼灸師会山川光明学術部長より謝辞が述べられ終了しました。