日 時 平成24年6月23日(土) 午後5時~
場 所 小樽道新文化ホール
参 加 会 員 33名
鍼灸関係者 3名
第1題
講 師 なかがみ接骨院 院長
中上 勝 先生
演 題 「腰部の痛みについてのアンケート」
第2題
講 師 しおみ接骨院 院長
塩見 猛 先生
演 題 「災害とトリアージ」
小川会長の挨拶の後、早速小樽ブロック春の勉強会が開催された。
まずは、中上勝先生の「腰部の痛みについてのアンケート」が講演された。この演題は日整北海道学会札幌大会での発表の予行演習も兼ねており、本番に向けての最終チェックと、どのような質問が出ても対応できることが必須条件となるため、かなりの緊張感に包まれた講演となった。内容としては、各年代別の疼痛部位の差異と男女差等を分類し統計的に表したもので、業界としては日常頻繁に遭遇する痛みのため興味が注がれた。
第2題の塩見猛先生の「災害とトリアージ」は、先生ご本人自らが東北大震災の被災地に赴きボランティア活動を実行してきた経験談を交え、東京での講習会で取得してきたトリアージの知識を会員に向け解り易く講演された。
講演の最後に各会員に配られたトリアージタグを使いそれぞれの症例に対し皆さんは何色のトリアージタグだと判断しますかと10の具体的は症例を例に上げ、問題形式で出題した。受講後すぐに行われた設問ではあったが、かなり迷う設問もあり実際の災害現場において自分がトリアージを行う事は無いにしろ、医療人としての知識として必要なものであると実感した。
そして実際の災害現場においは冷静沈着な判断力と行動力そして、一人でも多くの人を救いたいと思う精神力までもが必要とされる厳しい現実を思い知らされる講演であった。
(取材 澁谷 知潤)