日 時 平成25年11月2日(土) 午後5時~
場 所 小樽経済センター 4階ホール
講 師 札幌医科大学 整形外科講座 講師
渡邉 耕太 先生
座 長 北海道済生会小樽病院 院長
近藤 真章 先生
演 題 「成長期のスポーツ障害」
今年の市民公開講座は、演題が、大変興味深いテーマという事で、市内のスポーツ団体や高校
スポーツ部さらに医療・福祉関係者の方々にも参加を呼びかけた結果、16団体のスポーツ団体関係者
選手並びに医療関係者、鍼灸師会、小樽ブロックの会員を合わせると総勢150名もの方々にご参加
いただき、昨年に引き続きバンクーバー冬季オリンピック日本選手団本部ドクターで札幌医科大学講師
の渡邉耕太先生を講師に、済生会小樽病院院長の近藤真章先生を座長にお迎えし上記の演題で盛会
に開催された。
講演は、まず成長期の身体の特徴と成長過程おける違いについて触れ、特に骨の成長と筋肉の変化
に着目し、代表的な骨端症やオーバーユースによって起こるさまざまな障害について多くの図や写真
動画を用いて解説された。
また、主要筋のストレッチの方法とその効果、スポーツメディカルチェックの方法、基本的な外傷の
処置方法と多岐に渡り多くの解説をされ、頭部外傷では、中1と高1にピークがあり、特に柔道に突出
して多いことや、頭を打った人を絶対一人にしてはいけない事など日常のスポーツ指導の現場ですぐに
役立つ多くの情報を示された。
最後のまとめとして「子供は、大人のミニチュアではない」「怪我をしない身体作りが競技力向上に
つながる」と言う言葉で締めくくられた。
さらに、終わりの質問の時間では、座長やスポーツ指導者、選手の視点からさまざまな内容の質問が
出され、いずれも大変丁寧に解答していただいた。
また、公演中の先生の言葉と聞き逃すまいと必死にペンを走らせる高校生の姿が印象的であった。
今回の市民公開講座は、我々柔道整復師にとっても、ご参加いただいたスポーツ指導関係者・選手
にも今後に必ず役立つ有意義な内容の講演であった。
(取材 川口 善也)